Kurume・Tosu Internet Conference

「The Journal of Internet」 Volume6,2001 || H O M E || || 2 || 3 || 4 || 5 || 6 || 7 || 8 || 9 || 10 || 11

 

「シニアEXPOの話」

有限会社 エースーケン代表取締役
特定非営利活動法人 シニアネット久留米 代表
古賀直樹
今回はシニアEXPOの話しをいたします。11月20、21日久留米リサーチセンターおよび体育館を使って全国初のITを活用したシニアのお祭り「シニア・フェスティバルin九州」を開催します。このシニア・フェスティバルはこれから日本でも近年中に開催されるであろうシニアEXPOの前哨戦になるものです。「シニア・フェスティバルin九州」に関しては後の方でご説明いたします。
まずは、シニアEXPOとはいったいどんなものかについてご説明いたします。シニアEXPOは最近欧米で盛り上がりを見せています。欧米社会では一足先に高齢社会を迎えいろいろな高齢者支援のNPOやボランティア団体が活動しております。こうした中自らの自立を求めて高齢者活動に参加するシニア層がたくさん存在します。
いま、日本でもこうしたシニアを支援するNPO活動が盛んになってきました。企業側でもシニア活動を支援しながらシニア向け商品開発やマーケティングをシニアと一緒にしていきたいという機運が高まっております。こうした中シニア自らがNPOやボランティア団体を通じて自分達が主催する元気シニアのふれあい交流の場としてのシニアEXPOを期待する状況になって来ております。
まず、シニアEXPOに詳しい服部万里子 (福祉問題研究家)さんの原稿をご紹介しながら簡単にご説明しますと、欧米で行われているシニアEXPOは日本の博覧会のような関連業者が集まり、仕事上の取引や情報収集がほとんどのイベントでなく、非営利のボランティア団体が主催し、一般家庭のシニアの方々が参加し、共に楽しんでいるのが特徴です。
ロサンゼルスで開催されるシニアEXPOは3日間で約5万人のシニアの参加者があります。会場には約500もある展示ブースには、老人ホームや住宅、リゾート地の紹介をはじめ、食品や本、靴、ファッション、スプーンと、高齢者向けのさまざまな製品が並んでいます。ボランティアやNPO団体も店を出し、活動の紹介や会員の募集をしています。
この他会場では、高齢期の資産の生かし方や心臓病の予防などを、ビンゴゲームをしながら学ぶセミナーも開かれています。さらに医師による血糖値や白内障の無料検査、爪のおしゃれ、料理講習、手作りクラフトなど多彩な無料コーナーがあり、参加者はお祭り気分で一日が楽しめます。中でも人気があるのが70、80歳の女性達が脚線美を披露して、この日のために1年準備して自ら演じるラインダンスです。

今回の久留米で開催しますシニアフェスティバルは上記のようなシニアEXPOまでは出来ませんが、次のような事を計画しております。
1. シニアがインターネットで遊ぶ。
  インターネットを趣味に上手に活用しておられる"遊びの達人"に九州一円から集まって頂き、実演して頂く。そのためのブースを設ける。
2. 九州各地のシニアネットに集まってもらいシンポジウム、セミナーなどお互いの学習、意見交換の場を持つ。
3. 九州一円の高齢者支援のNPO、ボランティア団体の交流の場を持つ。
こうしたシニア活動に参加されている方々および一般シニアが楽しめる催しを数多く 作る。
今回のシニア・フェスティバルには電通を始め西日本新聞社も自らのイベントとして参されます。また、経済産業省の外郭団体であるメロウ・ソサエティ・フォーラムや福岡県、久留米市にも積極的に支援していただきます。
何せ、今回初の試みですので、ぜひ皆様方のご支援よろしくお願いいたします。


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